日本臨床皮膚科医会
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皮膚の病気

さまざまなひふの病気について、症状などをわかりやすく解説しています
金属アレルギー

図1

図2

図3

 接触皮膚炎(かぶれ)の一つに、皮膚に金属が触れることにより発症する皮膚病を金属アレルギーまたは金属皮膚炎と言います。
人類の文明発展とともに様々な生活スタイルの中に金属が関わっており、金属アレルギーは文明病の一つと言っても言い過ぎではありません。
 日頃何気なく使用している金属製品の特に装身具類に発症が多く、代表的な金属では、ニッケル、クロム、コバルト、金などに於いて発症します。特にニッケルは用途が多く、ニッケルその物と、金メッキの下地にも蒸着材として利用されます。そのため装身具を着ける女性が多く感作されることが多いようです。ピアス、イヤリング、ネックチェーン(図1)ズボンベルトの大きなバックル(図2)は男女ともに夏に多くみられます。この症状は、ジーンズパンツを常用する若者に多く、服装の着用の乱れが原因する場合が多く、シャツをパンツの中に入れないためにパンツの内側の金属ボタンやバックルによって発症します。(図2)珍しい例では、まつ毛カールのビューラーによる皮膚炎もあります。(図3)クロム金属で多いのは、革製品で見られます。皮革製品を柔らかく鞣すためにクロム金属液を使用するためです。長時間の革靴、ブーツ、皮手袋、時計バンドなどの皮膚と密着時間が長いほど症状が強く出ます。化粧品の色素、セメント、防錆剤、刺青、シェービングクリームにも含まれます。
 コバルトに於いては、セメント、顔料、塗料、口紅、クレヨンにも含まれます。
 上記の3金属はイオン化しやすく、汗の塩素イオンと反応して金属皮膚炎を起こします。一方金はイオン化し難くいため皮膚炎はあまり多くありませんが、時折ピアスでは長期間使用により軽微な症状の積み重ねにより、肉芽腫(ばか肉)を造ることがあります。
 金製材の装身具は18K表示が一番多く75%が金で25%が他の金属です。金製の装身具が必ずしも原因ではなく、合材金属により皮膚炎を起こすことになります。もし金属が原因と思われた場合には、使用中の金属製品を持参し、皮膚科専門医を受診されることがベストです。

(宮城県支部 石橋 正夫)


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