日本臨床皮膚科医会
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皮膚の病気

さまざまなひふの病気について、症状などをわかりやすく解説しています
手あれ
1.手の湿疹
 手あれは手の湿疹で、手の表面についた物質の刺激やアレルギーでおきる皮膚炎です。原因の明らかな場合は接触皮膚炎、複合的な原因でおきた時には手湿疹と診断されます。主にかゆみと発赤がおきるアレルギー性タイプと、主に皮膚の乾燥とひびわれで痛みを生ずる非アレルギータイプとがありますが、実際には両方がまじった混合型が多いのです。
 非アレルギータイプは種々の環境因子の影響をうけますが、界面活性剤(合成洗剤、シャンプー、ハンドソープ、石けん)との接触が最大の原因となります。手の洗いすぎも影響があります。
 アレルギータイプは職業と関係することも多く、美容師の毛染め、香料のかぶれ、医療介護関係のゴム、ラテックス、消毒薬などのかぶれ、花を扱う仕事では、菊、サクラソウのかぶれなどがみられます。家庭では、ゴム手袋、金属類、塗り薬のかぶれが多く、野菜ではレタス、ニンニクなどのかぶれもみられます。
2.手の湿疹のおこる仕組み
 手は色々な刺激物質に触れますが、健康な皮膚は外界の刺激に対して、ある程度の防御機能をもっています。皮脂膜と角層がバリアーとしてその役割を果たしているのです。
 合成洗剤(食器洗い、洗濯用)、シャンプー、ハンドソープ、石けんなどの界面活性剤の使用は皮脂膜を流してしまいます。皮脂膜の再生には6時間要しますが、手のひらには皮脂膜がないので、皮脂膜再生にはより長い時間がかかります。皮脂膜の破壊により角層は障害され、バリア障害のため角層の水分は減少して、乾燥とひびわれがおこります。湿度の低い冬には更に症状が悪化しやすくなります。皮膚のバリアーが壊れると今まで何ともなかった物質にも刺激反応やアレルギー反応をおこしやすくなります。
3.予防

 食器洗いの時と濡れた洗濯物を干す時には必ずビニール手袋をしましょう。薄い木綿の手袋をして、その上からビニール手袋をはめる手袋の二重着用は手湿疹の予防に有用です。
 天然ゴムからできたゴム手袋には、ラテックスという成分があり、かぶれを起こすたけでなく、全身のアレルギー反応もおこすことがあるので、お推めしません。塩化ビニールの手袋の方が安全です。細かい作業にはニトリルという合成ゴムの手袋(ラテックスははいっていません)が有用です。
 手の接触皮膚炎として原因がわかっている場合には、原因物質に少しでも触れないようにして下さい。育児や介護のため手を洗いすぎてかえって手があれてしまう場合があります。使い捨てのビニールを使用して洗う回数を減らすと洗いすぎを防げます。手あれのある時はハンドソープは手あれを悪化させるので、固形石けんで洗うようにして下さい。
 水仕事のあとや入浴後には水気をよくふき取ってからハンドクリームなどを塗って手の皮膚を保護して下さい。ハンドクリームなどを使用しても手あれが治らない時は、早めに近くの皮膚科医を受診して治療して下さい。

(東京都支部 山本 泉)


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